廃棄処分ゼロと農家の新たな収入源を目指して

2025年09月03日

花蓮産の文旦は台湾でも非常に有名な果物で、8月下旬から9月上旬に収穫期を迎えます。農業部花蓮區農業改良場は、旬の果物の販売に加え、果肉や皮などを利用した加工品製造機器の研究開発指導にも力を入れています。花蓮區農業改良場の楊大吉場長は、「文旦の利用方法と製品開発は新たな段階に入った」と述べた。

農業部花蓮區農業改良場は8月20日に瑞穂郷農会振興ビル(瑞穗鄉農會推廣大樓)で文旦加工資材応用発表会を開催しました。
発表会では、文旦の加工品製造のために必要な機器の実演や文旦を使ってどの様な加工品を作ることが可能かなどについて発表されました。
さらに、農業部花蓮區農業改良場は、実際に同場と技術提携し、加工品を製造している文旦復興の実例も紹介しました。(昨日、紹介した、2025年度「台湾フルーツスターセレクション(臺灣水果之星)」で金賞を受賞した会社)

楊大吉場長は、「瑞穂文旦は新たな段階に入った。6月20日に加工工場がオープンした後、同場は文旦の品質を向上させるための早期収穫技術と、精油、果肉、皮の抽出効率を高めるための加工設備の研究開発など、3つの主要な技術に投資をしてきた。精油、皮、果肉は様々な加工製品に加工されている。消費者が望む新鮮な果物のみならず、新たな市場開拓を可能とする加工品も花蓮から全国に提供する事が可能である。」と述べた。
事実、文旦を使った加工品は、スナック菓子や調味料などの食品に留まらず、洗剤、石鹸等々、その可能性を広げている。花蓮區農業改良場の加工工場は、HACCPとISOの認証を受けており、安心、安全な加工工場となっている。

瑞穗鄉農會の黃盛皇氏によると、瑞穂郷の文旦の栽培面積は約650ヘクタール。今年は開花結実期に干ばつに見舞われ、結実率が約20%低下したため、今年の生産量は例年より少なく、約2万2000トンとなった。輸出量は約15%で、香港、中国本土、シンガポール、マレーシアなどへの販売を計画している。加工量は10%を見込んでいる
また、同氏によれば、今年は加工設備の効率が向上し、加工品生産量を150トンに増やす目標を立てている。

以前は、精油の抽出には、以前は、果実の皮むきだけで30人の作業員が必要であったが今年中に設備が完成すれば、作業員数を10~12人削減できると見込んでいる。この削減した人員を文旦農家の作業員として派遣することで、人手不足の解消に繋げることにもなる。1台の精油圧搾機は、1日あたり少なくとも4トンの精油を生産することが出来る。

ちなみに、現在、文旦復興では、文旦を原材料として、今回、金賞を受賞した文旦ケーキ以外にも、各種デザート、お茶、調味料、アロマキャンドル、石鹸などを製造している。

文旦という果物は台湾では中秋節の贈り物の定番となっており、中秋節前に大量に販売されるが、中秋節が終わると、全く売れなくなってしまう。また、台風が多い花蓮では、収穫前に台風が直撃し、文旦畑に大きな損害をもたらしたり、規格外の文旦は廃棄するしかなかった。
しかし、今回の花蓮區農業改良場の加工工場の本格稼働により、文旦の廃棄処分量が大幅に減少すると共に、文旦農家にとっての新たな収入源にも繋がる。

資料:中央社、更生日報、農業部花蓮區農業改良場、瑞穂郷農會
写真提供:農業部花蓮區農業改良場 瑞穂郷農會
この記事は中央社、更生日報、農業部花蓮區農業改良場、瑞穂郷農會が発表したものの日本語訳です。原文と相違がある場合は、各公式サイトに掲載されている原文が優先されます。         

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