花蓮産文旦が新たな世界を広げる

2025年09月02日

台湾のお土産で有名なのが「パイナップルケーキ」。台湾旅行へ行った方は一度は購入したことがあるでしょう。
しかし、今年、新たな台湾名物が花蓮縣で誕生しました!

花蓮縣の中部、瑞穂郷は文旦の産地。台湾では、南の麻豆文旦、東の舞鶴文旦と言われるほど、瑞穂郷舞鶴の文旦は有名。
ただ、台湾では文旦は中秋節(旧暦の8月15日)に食べる果物で、中秋節前になると、贈答品として送られる。丁度、日本のお中元のようなものだ。
しかし、中秋節が終わると文旦は売れなくなり、売り場からも姿を消す。文旦農家にとっては、一年に一回だけのチャンスを逃さない様、どこも必死である。

その瑞穂郷に、花蓮唯一の文旦専門店「文旦復興」がある。文旦復興の看板商品は「花蓮文旦餅」。その花蓮文旦餅が、農業部(日本の農林水産省)が主催する2025年度「台湾フルーツスターセレクション(臺灣水果之星)」で金賞を受賞した。全国数百軒のベーカリーやケーキ屋が参加したこの大会で、熾烈な競争を勝ち抜き、見事に金賞を受賞した。
この受賞は、単に、文旦復興の名誉に留まらず、地元農産物の革新力と創造力を示し、花蓮産文旦の新たな可能性を切り開いたといえる。

農糧署副署長陳啟氏は、「台湾フルーツスターセレクション」の目的は、国産フルーツの多様な加工の可能性を広め、焼き菓子や常温のお土産を通して国際市場で注目を集めることだと述べた。

文旦復興の創業者、劉瑞祺氏によると、「花蓮文旦餅」は文旦の果肉と皮の絶妙な組み合わせが特徴で、餡の部分は文旦の果肉57%、皮43%となっている。この餡をじっくり煮込み、パイナップルケーキの生地と組み合わせて作る。防腐剤は使用せず、文旦の果肉の爽やかな香りと砂糖漬けの文旦の皮の甘酸っぱさが口いっぱいに広がるように製造したとのこと。

さらに、劉瑞祺氏は「文旦復興」は花蓮が発祥の地であり、「花蓮の名産品は農産物」という信念を持ち続けていました。

2012年、花蓮では文旦の過剰生産により、中秋節後には文旦が売れなくなり、農家は苦境に立たされることが多々あった。そこで彼は文旦の加工に投資することを決意し、それまでは、シーズンが終わった文旦は廃棄されていたが、それらを新たな加工品として商品化し売り出すことにしました。

2021年から瑞穗鄉農會と契約栽培契約を締結し、調達量は毎年着実に増加しています。2021年は250トン、2022年は400トン、2023年は500トンと、着実に増加しています。これにより、文旦復興は台湾で最も豊富な文旦加工製品ラインを持つ企業となり、文旦の最大の購買元となりました。

文旦復興は、花蓮の農産物が伝統から革新へと変貌を遂げさせ、農産物の無限の可能性を示したと言える。

農業部東區分署長林美華氏は、「文旦復興」は、花蓮産文旦の独自の価値とブランド革新性を示したと指摘した。國立臺灣大學生物產業傳播暨發展學系(国立台湾大学バイオ産業コミュニケーション発展学部)の王志文教授は審査中に、「文旦復興」は花蓮産文旦を台湾を代表する焼き菓子へと変貌させることに成功し、文旦の保存と活用という面でも季節の制約を克服し、業界に持続可能な産業を確立したと評した。

農業部花蓮區農業改良場も、さらなる文旦加工の可能性を広げるために動き出している。

詳細は、明日、お伝えします。(つづく)

出典:中央社、更生日報、農業部花蓮區農業改良場、瑞穂郷農會
写真提供:農業部花蓮區農業改良場、瑞穂農會
この記事は中央社、更生日報、農業部花蓮區農業改良場、瑞穂郷農會が発表したものの日本語訳です。原文と相違がある場合は、公式サイトに掲載されている原文が優先されます。

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